交渉思考で就活をとらえる

「雇ってくれないと困る!とにかく内定ほしいの!」

「自分はこんなにいい人なのに、なんでわかってくれないの?」

こんなふうに自分の方にばかり目を向けたところで、就活の場で語れる内容も、単なる「未成年の主張」にしかなりません。


就活も、交渉の一種です。ビジネスなんて、ほぼすべてが交渉で成り立っているようなものです。


交渉というのは、相手の利害に焦点を合わせるところから始まります。就活でいうならば、採用担当者の立場に立って考える、雇う企業の側の利害で考える、ということ。
 

・例えば:
ESなら、読み手の気持ちを思いやって書く(←リンク)、ということが、その1つ。ほかにも、できる気遣いはいくらでもあるはずです。


・他には:
この企業が自分を雇えば、「この企業にとってどれほど役に立つか。」「この企業に対してどれほどお金を生んでいけるか。」そうした視点で自分を分析する。


「あ、この人、使えそう!」と企業の側が思ってくれるための、判断材料を提供する。


そう言うと、空回りしたり、妙にこびたりする人がでてきそうですが…前々から言っているように、「必ず御社の役に立ちます!!」「御社にとって必要な人材です!!」などと、何の経験にも根拠にも基づかない押し売りをしましょう、ということではないですからね。


では、就活 = 交渉、っていったいなんなのか?
交渉思考ってどうやったら身につくのか?



交渉思考を身につける近道

交渉思考全般については、瀧本哲史氏の名著『武器としての交渉思考』


武器としての交渉思考 (星海社新書)

新品価格
¥929から
(2015/8/8 21:06時点)



に詳しく書かれています。(カテゴリー内のベストセラー1位のようです。)

「交渉」のコツというと、表面的な心理テクニックの解説が多い中で、この本は、交渉の発想、思考方法そのものについて、わかりやすく説明してくれています。

自分が交渉をしかけるという「攻め」の立場にいるときだけでなく、相手にだまされない、相手のペースに乗せられない、という「守り」の立場の時にも大いに役立ちます。


ビジネスの現場で交渉をするという人はもちろんのこと、就活中の人、就活を意識し始めた大学2・3年生にも、本気でオススメしたい必読の書です。

細かいことを言えば、この本には多少ツッコミどころはありますし、せっかちな人は最初の100ページは読み飛ばしても良いと思いますが…

ともかく私自身は、日常生活でも仕事でも、交渉ごとがあるたびに、この本をひたすら読み返してますね。もう何度、この本に助けられたことか

私の人生には欠かせない一冊となりました。

みなさんも、この本を読まないでいることによって、大損しているかもしれませんよ!!