ありがちすぎる回答例:「私の短所は、優柔不断なところです。」「迷う時間を30分までと決めて、克服しています」

これはもう、あまりにもありがちなので、卒業しましょう。

そのポイントは、2つ。

1.優柔不断とは何か、を明確に。

2.克服方法を的確に。


この記事では、1のポイント、「優柔不断の正体」について書きたいと思います。


優柔不断の正体とは?

一口に「優柔不断」といっても、実際には、大きく分けて2つの意味で使われていると思います。


A 意思決定に時間がかかること。

B 行動に移すのに時間がかかること。

この2つです。


正確に言えば、優柔不断は、その文字どおり、A「決定に時間がかかる」という方を指しているはずです。

でも、B「実行に時間がかかる」を指して優柔不断という言葉を使う人もいます。

そして、AとBを合わせた意味として使う人も多いように思います。



優柔不断の原因は?

より細かくみてみると、AとB、それぞれについて、さらに、異なることが含まれているといえます。


A:意思決定に時間がかかる
A1- 悩みすぎる(心配性、慎重すぎ)
A2- 情報収集を面倒くさがる
A3- 考えることを後回しにしている

B:実行に移すのに時間がかかる
B1- 単にグズ(面倒くさがり)
B2- 意思決定に自信がない



短所としての伝え方

まずは、A(決めるのが遅い)とB(実行が遅い)とで、「優柔不断」を切り分けて考えること。

そして、自分の弱点は主にAとBのどちら段階にあるのか、それとも両方なのか、そこを的確に分析しましょう。


こうして、自分の短所をピンポイントで特定する。そうすれば、相手にとって、よりわかりやすい説明となるはずです。

これだけでも、ただ優柔不断だとしか言えない「その他大勢の応募者」よりも、一歩前進です!



また、克服方法も、A1〜B2で、それぞれ異なるはずです。そこのところも、よく考えてみましょう!!

それについては、次の記事で→「知らないと損します、グズを直す方法

とりあえずここで言っておくと、「迷うのは30分まで」などという、ちまたのES回答例は、あまりにもナンセンスです。