就活の時期に毎年必ず話題になるのが、学歴フィルター。

賛否両論ありますが、ともあれ、人気企業のほとんどが、応募者を学歴フィルターにかけているという現実がある以上は、それを前提として、「では、どうすればよいのか?」を考えるのが得策です。

この記事は、フィルターのせいで説明会に参加させらもらえないという学生のみならず、一応は説明会参加権は得られるもののその後の選考でやや不利な扱いを受けやすい大学の学生にも、役立つはず。


まずは(1)選考の入り口にある学歴フィルターをくぐり抜けること、そして、(2)選考で評価される実力をつけること、の両面から考える必要があります。



1.選考の入り口をくぐり抜けよう

自分よりも上位の大学の友人は説明会を予約できたのに、自分は同じ企業に同じタイミングで予約しようとしても「満席」表示されてしまう。というのは、よく聞く話です。

それならば、無理やりにでも説明会に参加してはいかがでしょうか?


「説明会なんて、とりあえず予約できるだけしておいて、実際に行くかどうかはその日の気分で決めればいいよね」といった態度で就活に臨む学生は、とても多いです。そこまでいかなくとも、「疲れて寝坊しちゃって参加できなくなった!!」という学生は後をたちません。


そのせいか、説明会当日、会場の3分の1以上が空席になってしまう、という現象もしばしば。

人事の人たちからすれば、説明会にどれほどの参加者を集めることができたか、ということが、社内での彼らの評価につながるのですから、ドタキャンが多いというのは、内心ヒヤヒヤものですよ。そんなときは、ドタ参をありがたく思うこともあるんです。


そこをついて、説明会直前にお電話なりメールなりして、参加させていただけるように頼み込む!

・以前に予約しようとしたら満席になっていて予約できなかった。
・予約していた他大学の友人や、その友人の周りの人が、説明会をキャンセルしたと聞いた。(←嘘でも言ってみる。)
・もしも当日、空席があるようなら、参加させていただけないか。

というようなことを、とにかく低姿勢で、また、超多忙期にこうして相手に時間を取らせていることへの申し訳ない気持ちを滲み出しながら、言ってみる。

(あと、オススメはしませんが、最悪、事前のお願いなしに当日押しかけるという手もなきにしもあらず。)


これで参加させてもらえる確率は3割程度しかないと思います。でも、もともと参加できない状態からのスタートなんですから、ダメ元ですよね。

企業によっては、冷たくあしらってきたり、ときには怒鳴るような対応をしてきたりするかもしれません。でも、その一方で、人事の人たちが(上記理由から)大歓迎状態で受け入れてくれた、というケースもあります。

また、こうして、無理やりにでも説明会の学歴フィルターを突破し、その後、見事、内定までこぎつけたという例もあるそうです。


なので、どうしてもどうしても行きたい企業があるのなら、その情熱を行動に移してみてはいかがでしょうか。(その行動力自体も、高く評価されますよ!)



2.選考で評価される実力を身につけよう

説明会に参加し、エントリーするところまでこぎつけても、実力が全くなかったらその後の選考を進むのは困難です。

そのためには、少しでも早いうちから、実力をつけていきましょう。

・筆記試験対策
・語学(留学)、資格

などはよく挙げられる例ですが、他に、

実は非常に効果が高いと言われているのは、読書

良質な本には、賢い先人の知恵がつまっています。良書をたくさん読んで、自分のモノにしていけば、多少の偏差値の差など軽々超えるくらいの実力を身につけられることでしょう。


いくらある程度の上位校に入れても、その後ずっと遊び続けて、面接の場で「コミュニケーション能力を身につけました」と言うことしかできない学生とは、明らかな差がつくはずです。これ、私に限らず、他の企業で採用を経験した友人らも言っていることです。

「その人たちを出し抜こう!」という気概をもって頑張れば、結果はなんらかの形であらわれますよ!


他に、読書以外にできることとしたら、営業マン的な才能を磨くことでしょうか。



とにかく、「この人のココがすごい!」と面接官の印象に残るポイントを、学歴以外のことで用意しましょう。そうすれば、学歴フィルターを超えられる可能性はあるんです。




最後に。

説明会予約の学歴フィルターを見て、そこであきらめて、「そのような人気企業は一切応募しない」と割り切る人生も、アリだと思います。

人気の企業や有名企業に入れればそれで幸せ、というのは、自分の幸福をはかるモノサシが「世間」にあるというような生き方です。(収入、安定、というところにもあるのでしょうが、このご時世、「有名企業に入れれば、定年まで安泰」などという甘い話は、そうそう転がっていませんので。)

でも、私の周りを見ていると、超有名企業に入るスペックがありながら、あえてベンチャーに就職したり、超有名企業に就職しても、その後、そこから飛び出して起業したり、全然違う世界にとびこんでクリエイターや作家になったり、というような人はけっこうたくさんいるんですけど、そのような人の方がよほど生き生きと輝いていたりします。

また、そこまでのことをしないにしても、人によっては、無理して大企業に入るよりも優良な中堅企業に入った方がよほど幸せなのではないか、と思うようなケースはけっこう多いです。



価値観は、人それぞれ。

どれが良いとか悪いとか言いたいのではないです。

自分の人生は、自分のもの。

「何が幸せか」、「どのくらい幸せか」ということは、自分のモノサシではかれるようになりましょう。

そして、自分の中で、ブレない価値観を磨き上げましょう。 

その上で人気企業を目指す人も、それ以外の企業を目指す人も、企業への就職とは異なる道を目指す人も、いずれも私は応援しております☆



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