Eメールのやりとりで、企業側が見ているのは、メールの内容だけではありません。

そのことをうまく使って、効果的に良い印象付けを行いましょう!!



メールはタイミングが命

説明会や懇談会で直接お話した社員さん、お会いしたリクルーターの方、面接官の方など、就活でお世話になった社員さんにお礼メールをお送りする機会は多いと思います。

また、面接日時の予約などでEメールをやりとりする機会もあるはずです。


そうした場合、メールの形式や内容も、大切です。

しかし、それと同じくらい、場合によってはそれ以上に大切なのは、タイミング、やりとりの間合い、というようなものです。

ちまたの就活アカウントでは、「返信は24時間以内に」と書いてあります。

確かにそうです。でもこれば、最低ラインにすぎないということを自覚しましょう。


例えば、ある日のお昼12時にメールをいただいて、翌日の11時にお返事をする。

これなら確かに24時間以内ですが、スピーディーに動きたい採用担当者からすれば、はっきり言って、遅いです。


忙しい社会人のやりとりは、12時間以内にお返事が来ることが多いです。というより、多くの場合、その日の営業時間内にお返事がきます。

やりとりの内容にもよりますが、それより遅い場合には、その日の日付が変わる前や翌日の朝一番でお返事が来ることが多いです。また、そのような場合でも、お返事が遅れた謝罪が書いてあることが多い、というくらいです。

もしも24時間をすぎたら、ほとんどのケースで、謝罪付きのお返事が届きます。


案件の緊急度や重要度にもよりますが、基本的に、社会人のやりとりのテンポはこのくらいなんです。



それを踏まえて、みなさんは、どうすれば良いか?

良い順番に書くと:

1. 即レス〜営業時間内にお返事する
2. 日付が変わる前にお返事する
3. 翌朝早朝にお返事する
4. メールをもらった日の夜中〜明け方にお返事する
5. 翌朝の10〜11時にお返事する


この「答え」部分だけ真似てもらいたくないので、以下、それぞれについて理由等の説明を書いておきます。つまり、考え方、心、も同時に学んで頂きたいのです。



1. 可能ならば、当日の営業時間内

企業側があなたにメールをお送りくださったのが午前中〜夕方で、社員さんが普通に働いていらっしゃるであろう時間帯の場合は、

できることなら、即レス

そこまでできない場合でも、その社員さんが職場にほぼ確実にいらっしゃるであろう時間のうちにお返事をお送りする。

これが理想です。

その時間は、職場にもよるでしょうが、理想中の理想は17時まで。それができない場合は、なるべく19時まで。遅くとも21時まで。

この辺が「理想ライン」です。


何よりも、「早いレスは印象が良い」、というのはいうまでもないですし。それに、早くお返事すれば、相手からのお返事を頂けたり、相手からのお返事が早く届いたりする可能性が高いので、その点でもおいしいです。


例えば、予約メール系の場合、うまくいくと、「相手からのご連絡→自分からのお返事→相手からの確認メール→自分からのお礼メール」というやりとりが、1日のうちに可能になります。

相手からすれば、スムーズに仕事が進むので、好印象です。


また、お礼メールなど、自分側から発信するメールの場合は、「自分がお礼メールを送る→相手が早くお返事をくださる→自分も即レス」というやりとりを、1日のうちにすることもできるのです。この場合、企業の側に、あなたの良い印象が刻まれます。



2. 日付が変わる前まで

1.の次に好印象なやり方は:

相手が会社にいらっしゃるうちにお返事をお送りできない場合でも、日付が変わる前までに、つまり、メールを頂いた日のうちにお返事をお送りする。

とりわけ、メールを午後に頂いた場合などは、これでも、印象の良い部類に入ります。

(※相手からメールを頂いたのが朝なら、その日の23時台にお返事するのは、遅いとまでは言わなくとも、「大して早くない」という印象になり得ます。)



3. 翌朝早朝、相手の始業前

どうしても、日付が変わる前までにお返事をお送りできなかった場合。朝になる前に、少しでも早く送らなきゃ!と焦る気持ちはわかります。


しかし・・・

それが必ずしも良いとは限りません。0時ちょっと過ぎくらいならまだよいかもしれませんが、深夜の2時や3時にお送りするのは、リスキーなのです。

なぜならば、不規則な生活を送っている、夜遊びしたり夜更かししたりしている、そのような、「だらしのない人」と思われてしまうリスクがあるからです。

また、そこの数時間で急いだところで、相手がお返事を読むのは、どっちみち、翌朝、出社してからになるのです。


それならば、いっそのこと、翌朝6時台〜7時台に、遅くとも8時台、つまり、相手の始業時刻前にお送りする!!

これ、実は、かなり良いのです。深夜にお送りするよりもよほど良いです。

早起きしている、というだけで、健康的、ポジティヴ、規則正しい生活、きちんとしている、まじめ、といった好印象を抱いていただけるからです。

さらには、日付が変わってしまった以上は、お返事が遅くなったことについての謝罪も書いておきましょう。ますます好印象です。



これは、1. 2. のタイミングを逃した場合に、ぜひオススメしたいやり方です。


ただし・・・ まぐれの早起き、と思われてしまっては意味がありません。この路線で行くなら、その企業とやりとりをするときは毎回、「1. 2. を逃した場合には早朝」というルールを守りましょう。

うっかり、一度でも深夜3時にメールをしたり、翌朝11時にメールをしたりしたが最後、上記の好印象は消えて無くなってしまいますよ。



4. メールをもらった日の深夜

たとえば、深夜までアルバイトして、疲れて帰宅して、翌朝の早朝にお返事をするのがどうしてもどうしても無理そうな場合。

そのような場合には、翌日の午前遅めや翌日午後にお返事するよりは、すぐにでもお送りしておく方がマシかもしれません。



正直言って、印象の面では、たとえばその日の深夜(※日付は変わっていますが)午前3、4時にお送りするのも、翌日午前11時にお送りするのも、どちらも良くない印象なので、大差ないです。


その場合は、早い方を選びましょう。それは、相手の業務が少しでもスムーズに行くようにという気配りです。



ただし、翌朝早朝にお返事ができない理由が、朝早くから出かけなくてはならないから、というものである場合。その場合は、パソコンでメールを打って下書き保存しておいて、翌朝、早朝の電車のなかなどで、スマホから送信作業だけする、というやり方もありますよ。



5. 翌朝の10〜11時

これが最下位です。

この場合は、24時間を経過していなくとも、

「お返事を差し上げるのが遅くなりまして、大変失礼いたしました。」

と、一言添えましょう。




ランキング外

 翌日のお昼前後以降。あるいは、24時間経過以降。

これは、できる限り避けてください。もしもそうなった場合は、丁寧な謝罪文を織り交ぜましょう。また、その企業とのやりとりで、これを繰り返さないようにしましょう。



以上、企業は、こんなところからも、あなたの人柄や生活パターンを見抜こうとしている!ということを意識して、戦略的にメールのタイミングをはかりましょう。