「私の長所は、真面目なところです。」

このようにアピールする人、たくさんいます。


でも、そう言われて、意味がわかりますか?

私は、さっぱりわかりません(笑)。



「真面目」は曖昧

だいたい、「真面目」って言葉、色んな文脈で使いますよね。


●良い意味での使い方:

・几帳面。なんでもきちんとする。
・誠意・真心をもって接する。


●良くない意味での使い方:

・冗談が通じない。
・融通が利かない。四角四面。(⇔一見良さそうな意味としては、「何事にも全力投球」系。)



今ちょっと考えただけでも、このくらい思いつきます。

そうであるからには、人柄について「真面目です!!」と言われても、言われる側は、全然ピンとこない、ということになります。


几帳面さか、誠実さか


長所について「真面目」というときには、大きく分けると、「几帳面であること」と「誠実であること」の2種類の意味がありそうです。



これをごちゃまぜにした残念な例として、

Twitterの、とある就活アカウント(勝てる!面接突破法)が、長所の回答例として挙げているものがあります:

真面目 「私は期待に答えたい、人の喜ぶ顔がみたいという思いが強く、少しでも良い結果が出るよう努力を惜しまないため、仕事を真面目に期日までにやりとげます。」
(※期待に「答える」は間違いです。「応える」が正解ですが、この引用部分では、間違いのまま抜き出しました。)



この回答例、相手に何も伝わらない、響かない、ですよね。


この残念な回答例を、すっきり整理し直すと、2つの筋の話に分けられます:

(1) 几帳面さ・律義さ、責任感 → 周りに迷惑をかけたくない。 → 期日までにやりとげる。

(2)真心・誠実さ → 相手の期待に応えたい。 → 仕事の質を上げる。顧客満足度を高める。



この(1)も(2)も、いずれも、「真面目」というキーワードに集約されることはたしかです。

しかし、そのうちのどちらについて言いたいのか。きちんと意識して、切り分けて、伝えましょう。両方言いたいのであれば、それも、意識して、両方の筋を立てて、伝えましょう。


「真面目」という1つの言葉で表せるからといって、違う意味の2つの話をごちゃまぜにしてしまうのは、NGです。



「真面目」を他の言葉に ”翻訳” しましょう

自分の長所をピンポイントでわかりやすく伝えるためには、「真面目」という多義的な言葉を使うのを避ける方がよいでしょう。

ずばり言いたいことを伝えられる言葉に、”翻訳” して、伝えましょう。


どうしても「真面目」という語を使いたいのであれば、この言葉に頼らずに、ピンポイントで伝わる言葉を同時に用いて、丁寧に補足して、あいまいさを回避しましょう。



「長所は、真面目なところです。」 こんな自己PRからは、もう卒業しましょう!!