面接やESで、

仕事観などについて語る際に、「自分ならではの仕事がしたい」という人。

自己PRで、「自分ならではの価値を提供できます」などという人。

こうした人に対して突っ込んで質問していくと、結局、本人あまり深く考えずに言っていることが多いです。

では、なぜ言っているかというと、「他の応募者とは違うと思ってほしい。自分は特別だと思ってほしい」という思いからきているようです。

気持ちはわかりますが、

自分の何を売りにしたいのか、自分のどのような思いを伝えたいのか、

もっと突き詰めて考えて、わかりやすく伝えましょう。


2種類の「自分ならではの価値」

(1)スペシャルな能力がある
(2)向上心・自主性が強い


(1)スペシャルな能力がある

専門性が高い、高度な技能・能力があるなどの点で、「比較的、替えがききにくい」人材。

社会全体で見た時に、「替え」が比較的少ないため、市場価値が高い。つまり、お給料等の待遇も良い。

「替えがきく」、いわゆる「コモディティ人材」にならないように、早いうちから計画的に高度な能力を身につけておくとよいでしょう。


替えがききやすい例:
コンビニのバイト、ビルの清掃員など、アルバイトやパートでできる仕事がその典型例。就職して働くにしても、単純事務作業を受け持つ仕事、単純接客をする仕事などは、比較的、替えがききやすいといえそうです。

「アナタじゃなくても、他にもいくらでも人材がいるので」などと言われてしまう。さらには、この先の時代、ロボットにとってかわられていくかもしれないお仕事です。



替えがききにくい例:

極端な例として、イスラム圏の法律に詳しく、かつ、アラビア語の通訳ができる人。(そうそう「替えがきかない」のは確かですが、需要も高くはないですかね(笑)。)

弁護士、会計士などの高度な資格業、研究者などの専門家、職人さんのような技術を持っている人、などは、たいていこのカテゴリーに入りますね。(でも、いまや、弁護士だっていくらでも替えが・・・(以下、自粛)。)



(2)向上心・自主性が強い


ごく普通の仕事でも、たとえ誰でもできそうな単純作業でも、自分で工夫して、付加価値をつけることができる人。

どうしても「アナタじゃないとできない」とまでは言えなくとも、同じ作業を頼むなら、「ぜひアナタにこそ、お願いしたい」と言えそうな人。

ぶっちゃけ、たかだかコピー取り、つまり、資料をコピーして配る、というだけの仕事でも、仕事のデキる人とできない人の差は、歴然としてくるものですから。


ここでいう付加価値のあり方は、仕事の種類にもよります。

・とにかく早く済ませる

・徹底的に緻密、正確に仕上げる

・作業の仕上がりが特別にキレイ

・相手の立場に立ったきめ細やかな配慮ができる

・自分で独自に調べた情報や提案を付け加える (※但し、こうしたことを嫌う上司がいることもあるので、状況に応じて、こうした工夫をするか否かを判断する必要あり)

などなど、価値のつけ方にも色々あるはずです。

付加価値を独りよがりに押し売りするのはよくないですが、相手が喜びそうなこと、相手に役立ちそうなこと、を考えて努力していく姿勢は、仕事をする上でとても重要ですよ。


自分なら、どのような価値を出していけそうですか?

どのような価値を出していきたいですか??


この(2)だけでは、「自分にしかできない仕事」、「どうしても替えがきかない人材」とまではならないかもしれません。それでも、「どうせ頼むならこの人!」というふうに見られるというのは、素晴らしいことですよね。

そして、それは、「替えがききにくい」という評価に、さらには、「ずっとこの会社に残っていてほしい」(→大事にされる、待遇が良くなる)、あるいは、「ぜひうちの会社に引き抜きたい」(→良い条件で転職できる)につながっていく可能性があります。



どちらを志向しているか?

みなさんは、上記の(1)と(2)、どちらの意味で、「自分ならではの仕事」と言いたいのでしょうか?

そこのところ、一度よく考えてみましょう。


ただし、(1)と(2)は相互に排他的なものではありません。会計士でも、弁護士でも、(2)の心構えを持っている人と持っていない人とで、市場価値の差はどんどん開いていきますから。


つまり、できることなら、(1)を目指す。

しかし、それとは別に、どのようなお仕事でも、(2)の心構えで取り組む。(全員がそうしてほしいです!)


以上を踏まえて、自分の仕事観なり、自分の「売り」なり、整理し直してみましょう! これまでの売り込み方よりも、全然良くなるはずですよ。



【おススメの本】

「コモディティ人材」といった話は、瀧本哲史氏の『僕は君たちに武器を配りたい』に出てきます。

これからの時代、どのような人材が生き残っていけるのか、重宝されるのか。この本を読んで、みなさん自身のこれからのこと、よく考えてみましょう。

僕は君たちに武器を配りたい


僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版 (講談社文庫)